daiheiの日記

思いついた時に詩を置いておく場所

月明かり

今日の空の色を、どうやったら描けるだろう

西の空は、まるで夢心地のような茜色

沈んでいく太陽、過ぎて行く一日

誰かが同じような毎日だってボヤく今日

でも変わらず今日もあなたといれたってこと、それだけでいい

どれだけ僕たちが弱くて、脆くて、嘘をつく生き物だとしても

それでもたった一つ、真実の言葉は消えない

ただ一つ、君を想える言葉があればいいよ

ずっと手をつないでいよう

二人の心が決して迷子にならないように

運命なんて嘘っぽい言葉に押し流されてしまわないように

互いの心をつないでいよう

それでもどうしてか、怖くて、苦しくて、切ないくらいに満ち足りて

在り来たりの言葉なのに、嬉しくて、愛しくて、涙がこぼれます

心で笑うこと

心で泣くこと

それが一人じゃできないってこと

あなたは僕に教えてくれました

嬉しいことがあれば笑って

悲しいことがあれば泣いて

そんな当たり前のことなのに、いつの間にか人は誰でも忘れてく

それでもそんな時は君と二人、この世界でゆっくり思い出して行けばいい

こんなに愛しい日々、こんなに愛しい世界

あなたとなら、これからもずっとだって信じていれる

君の手を握って、その手の優しさに、その温もりに、心からそう感じました

その温もりがあったから、本当の寂しさを知り

その優しさがあったから、本当の涙の意味を知り

あなたがいたから、心の一番奥のやわらかいところまで、響く想いを知りました

だから僕はずっとその手を掴んで

君を必ず未来に連れて行くって決めたんです

でも本当は、意味とか、理由とか、理屈とか

そんなものは必要ないのかも知れないね

もうすぐやってくる朝の風の中で、僕はきっと

もっと君を好きだって思うんだろうな

僕らを包んでいたのは、いつの間にか高く昇った月明かり

その光に包まれたあなたは、世界で誰よりも眩しく綺麗に見えました

いつか歳を重ねて、もっと笑顔になって、笑った分だけシワが増えて

その分だけ昨日より今日、今日より明日、明日より未来

その全部が幸せだって思えますように

月明かりの下、いつの間にか寝息をたてる君の横顔を見て

涙は悲しい時だけに流れるものじゃないって

また、そう思えることができました